環境報告は、大きく見ると、

・製品(商品)中に規制物質がどれだけ含まれているか

という報告になります。
対象となる規制物質を含んでいない場合、『含有0』という報告は可能です。

それに対して、IMDS / JAMAシートともに『報告用のツール』です。
上記の『何がどれだけ含まれているか』という情報を『業界的に共通の方式』で、収集及び報告するために使用(が推奨)されています。

ただし、ここで困った点があります。

環境規制上では『ヤバいモノがどれだけ入っているかわかれば良い』のですが、IMDSやJAMAシート上では『最大10%までしか非開示にできない=成分の90%は公開しなさい』というルールになっています。
法的には前者の情報レベルで良いのに、後者での報告を要求される……そりゃ材料メーカーもなかなか情報を開示してくれませんよね。まぁ上手な『らしいデータ』で報告してもらえれば良いのですが。
ただ、遠い目で見ると、今後ますます環境規制は厳しくなり、規制対象物質も増加すると思われますので、材料メーカーとしては100%の含有成分を理論値で良いので把握しておき、その時点の規制に則ったデータを報告してもらえると非常にありがたいですね。

実際にはLCA(wikipedia:ライフサイクルアセスメント)とかもあるので、材料分類や質量も重要な情報なんです。
化学物質規制だけが環境規制ではないということですね。