非金属系材料の情報収集および報告に関しては、企業秘密という障害がつきまといます。

まぁある意味当然ですよね。その性能を出すための添加物を全て公開してしまったらコピーされることもあるでしょうし。ただ、製法上成分だけではコピーできないものもあるかと思います。
どちらにしても材料メーカーの視点で言えば『出したくない』『なんでそこまで細かく公開しなきゃいけないんだ』という意見が大多数かと思います。
ごもっとも。

例えばNBRを例にとってみましょう。
まぁゴムですので添加剤が色々と入っているとは思いますが、主材料としてはNBRがメインになると思います。ここで『どんなNBRを使用しているか』という話になるのですが、IMDS上で化学物質を『名称:NBR』と検索すると

CAS No. 9003-18-3
Basic Rubber: NBR(CAS No. -)

と2つのデータが出てきます。
この『Basic Rubber○○』という物質は、『とりあえずこんな感じ』の物質です。今回の例の場合、NBRと呼ばれる物質であれば、これを使ってしまえば良いわけです。これで一つ情報をぼかすことができました。
同じように樹脂や他のゴム類にも用意されていますので、『名称:basic』や、『グループ』から

Basic duromers
Basic elastomers
Basic polymers

を選択して検索するといろいろ出てきます。

あ、一応補足説明を。
IMDS上の文字列検索は、基本的に『前方一致』の検索を行います。
例としては『名称:NBR』と化学物質を検索した場合、2つの検索結果になります。
この検索結果は『物質名称』か『別名』で、『NBRで始まる』レコードが選択されたことになります。
ここでワイルドカード(無指定文字?)の登場です。
*』になります。
試しに『名称:*NBR』としてみましょう。
検索結果は11。今回の場合、『物質名称』か『別名』で『NBRを含む』という結果です。
※※※2010/02/09:追記※※※
入力は『半角英数』で、『大文字小文字の判断は無し(A=a)』です。
※※※

……と、いうことを踏まえて、例えば『Basic○○NBR』を検索したかった場合、『basic*nbr』とすれば目的の物質が検索できると思います。

これを主材料として、さらに添加剤や着色料を追加していけば良いですよね。

IMDSのルール上、秘匿できる情報は、『10%以下のGADSLに記載されていない化学物質』の情報に限られます。
最終的にどこのメーカーへ報告する情報に使用されるのかわからないので、できる限りこのルールは守っておくと良いと思います。もしメーカーからデータ拒否を受けた場合、中間業者を経由して経由して経由しまくって修正だの承認だのを行っていては時間がかかりすぎるからです。
だったら最初から、

Basic Rubber:NBR 90%
Misc., not to declere 10%

とでもしておいた方が滞りなく報告が進む可能性がありますよね?
ですが、例えば『ゴムを黒くするのに染料やらカーボンやら入れてるのでは?』とか『もう少しデータを出して』とか言われる可能性もあると思いますので、その辺りは会社的にどこまで開示するのかルールを設定してください。
もちろん最低条件として、GADSLに記載された物質については開示されている必要があります。

基本的にはレコメンデーションの

IMDS 003 Rubber (Elastomer) Material Compositions
IMDS 010 Plastic Material Compositions
IMDS 012 Automotive Sealers and Adhesive Products
IMDS 013 Thermoplastic Elastomer (TPE) Material Compositions

といったルールに則って入力されると良いと思います。

樹脂ゴムメーカーの皆様はこの辺りはわかっているとは思いますが、一応。