IMDSの『確認』機能。
コレを使用してエラーも警告も出なければ、そのデータは承認されるデータと言えるのか?
んなワケねぇデータの精度とかまぁいろいろとあるとは思いますが、結局のところ『依頼者が欲しい情報が網羅されている』ということが重要です。
『確認』は、IMDSの入力ルールに則って入力されているかをチェックするだけで、
内容については全くのザルです。
では実例として画像を出してみたいと思います。Node IDとか企業名はいつものように伏せてます。
▼今回の被検体
さすがに名称は入力を要求されました。
が、品番は無し。
▼一階層下に参照できないコンポーネントを作ってみた
ここも名称は必須でした。品番は例のごとく無し。
▼コレは別データから引っ張ってきたものなので……同じか
一番上と同じみたいに見えますね。実際ほぼ同じです。
樹脂ゴム材料が含有されていますので材質表示の項目が出ていますが……未選択。選択をガン無視するとこんな表示になります。
▼材料その1(鉄っぽい何か)
材料も名称は入力要求されました。
が、規格も標準材料コードも無し。
▼材料その2(樹脂っぽい何か)
材料記号は要求されたので入力しています。
filledになってるのに表示も物質もいらんのかぃ。
▼材料その3(ゴムっぽい何か)
材料記号は要求されたので入力しています。
▼材料その4(油っぽい何か)
コレはまぁそもそも標準材料コードとか材料記号とか要求されないので……って言っても材料規格は未入力。
▼チェックをかけてみました
きれいさっぱり何も問題ありません。
大問題だよ。
あ、材料的には『その材料を構成する主成分が入っていれば警告も出ない』です。つまり、『鉄系』のVDAコードに属する材料であれば、鉄が入ってさえいれば(含有率の問題はありますが)特に問題無いってことです。
ちなみに、『エラー』は消滅させないといけませんが、『警告』は残っていても問題が無い場合があります。これも報告先の要求スタイルによりますが、回避方法はいくらでもあります。
IMDSは情報を収集するツールにすぎません。
報告先の要求に合わせた入力内容の把握と、
サプライヤーからの成分情報収集方法の構築を推進しましょう。