PVC樹脂の鉛の規制について教えてください

電子機器の環境調査に関わっています。
最近PVC樹脂内の鉛の含有についての話が上がっています。
そもそも基本的に部品はRoHS適用品を使用しているのですが、RoHS対応品で購入している物でもPVC樹脂内に鉛を閾値以上含有していることはあるのでしょうか？
『2024年11月29日より、PVCの重合体または共重合体から製造される成形品において、PVC材料の0.1重量％を超える濃度で鉛を上市または使用することはできません。』との記事を見つけたのですが、そもそも0.1重量％を超える濃度であればRoHS対応に引っかかるような気がするのですが…。

chemSHERPAだと遵法判断に[USA California] Safe Drinking Water and Toxic Enforcement Act of 1986 (Proposition 65)「熱硬化性/熱可塑性樹脂で被覆された電線・ケーブル又はコード」で「表面被覆材中の鉛の0.03重量％（300ppm）」という項目がありますが、この項目に記載がされていた認識が無く、というかEU RoHSの項目以外あまり気にしたことが無かったのですが、これのことを指すのでしょうか？

どなたかかみ砕いて教えていただけると大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

＞『2024年11月29日より、PVCの重合体または共重合体から製造される成形品において、PVC材料の0.1重量％を超える濃度で鉛を上市または使用することはできません。』

この文言をそのまま検索したところ下記のURLの記事で見つかりました。
REACH規則におけるPVC中の鉛規制の追加 | EU | 国際規制情報
https://insights.tuv.com/jpblog/chem-202344

＞塩化ビニル（PVC）中の鉛およびその化合物に関するREACH規則付属書XVIIの項目63を改正する欧州委員会規則を発表しました
あります。
つまりこの話はREACH規則の中での話であって、RoHS指令は関係ありません。

RoHS指令が適用される製品は「電子電機製品」のみであり、REACH規則が適用されるのは「電子電機製品」を含むほぼすべての工業製品です。
つまりこれまでにも「電子電機製品」以外の分野（例えば雨どいに使われる塩ビ管とか）で使われているPVCであれば、鉛をRoHS指令の閾値以上含有するものがあったと思われます。
ただし、実際には
＞EUの産業界は2015年以降、PVCに鉛安定剤を使用していない
と記事中にあるようにほとんど使われていないようですが。

御社で使用しているPVCが”RoHS適合品”と証明されているのであれば、RoHS指令における鉛の閾値0.1%wt以下に対応できるものだと思われます。

ちなみに投稿中に触れているchemSHERPAの遵法判断の項目ですが、これはアメリカのカリフォルニア州のプロポジション６５という法律のことです。
EUの法律であるRoHS指令やREACH規則とは全く関係ありません。

msg# 1で質問した者です。

msg# 1.1でご回答いただきました方、いろいろと調べて教えていただきありがとうございました。大変助かりました。
おおよそ自分の認識で合ってそうだったので少し安心しました。

弊社が川下寄りの川中企業であり、PVCの選定が自分たちではなく購入部品メーカー(そのまた先の可能性もあり)のため若干不安はあります…。
さすがにRoHS対応品として部品を購入しているので、メーカーもきちんと選定しているとは思いますが(苦笑)

今回のはお客様から調査依頼されたようだというまた聞き情報だったのですが、電源・ケーブル関連調査すればいいよという話も出て来ています。
お客様からこれらの部品は全体的に怪しいから調べろと言われているのか、RoHS対応品だから入ってないよね、念のための確認だよという温度感なのか、そのあたりがまた聞きで不明のため確認してみようと思います。

また新しい情報がありましたら相談させてください。