材料作成時の化学物質の情報として、『機密扱い』というチェックボックスがあります。
実際にどんな感じで機能するのか見てみましょう……別に今までやったこと無かったわけではないですよ?←ウソ。マジでやってなかった
○実際の見え方
とりあえず、例として『S45C』を作成します。中身はILIの公開データといっしょにしてみました。
IDとサプライヤー名はヒミツです。
コレの内部で、『Copper』『Nickel』はGADSLに記載されているため、機密扱いにすることができません。また、『Iron』は主材になるので機密扱いにしないでおきましょう。『最大10%』って縛りもありますし。
今回は上記3点以外の全てを『機密扱い:はい』にしてみました。まぁ、実験だし。
ちなみに、プロセスケミカルも機密扱いにできないみたいです。
それでは送信してみましょう。
受信されました。
受信側の視点ではこんな感じに見えています。
IDとサプライヤー名はヒミツです。
なんか物質が減ってますね?『Confidential Substances』にまとめられてしまっています。
では、『Confidential Substances』の情報を見てみましょう。
すげぇ。ここまで秘匿されます。
範囲値設定だった含有率も固定値になっていらっしゃる。恐らく代表値の合計として扱ってるんでしょうが。
と、こんな感じです。
機密扱いにした化学物質のNode IDは有料版でも見ることはできませんでした。
コレで相手には完全に秘匿情報です。オススメ。
○トラストユーザーの設定
トラストユーザーを設定すると、その特定のユーザーに対して情報が開示できます。
逆に言うと、トラストユーザーを設定しない限り、社外には機密扱いの内容は漏れません。
トラストユーザーの設定は、クライアントマネージャーの権限で行うことができます。
『システム管理』の中の『トラストユーザー』です。
まず、トラストユーザーに設定するユーザーを検索します。
最初に組織を指定すると良いでしょう。組織を指定すると、その組織で登録されているユーザーの一覧が表示されます。
ここで注意しなければならないのは、トラストユーザーの権限は『ユーザーに』設定されるということです。『組織に』ではありません。
トラストユーザーを設定する場合は、『誰を設定するか』『設定不要で良いか』『さらに納入先にも設定するか』等を送信先と相談して設定をすると良いでしょう。
○規制化学物質の更新時
GADSLが更新された後にその内容がIMDSに反映されると、IMDS内部の化学物質のステータスが更新されます。
今まで登録されていなかった物質は追加されますし、『要申告』から『禁止』になったり、『SVHC』に指定されたりするとそのステータスが追加/変更されます。
そういった更新が入った際に、『機密扱い:はい』とした物質がGADSLに編入された場合は警告が出るそうです。
※※※2010/02/17:追記※※※
では実験結果発表。
↑この画面はIMDSにログインした時に出てきますね。一応日付のトコだけ黒消しにしてみました。
↑これが実験用材料です。中身は以下の通り。……物質の更新時期見たら日付わかるじゃん……。
↑この物質は更新が予定されています。現状特に規制なしですが、プロセスケミカルのため機密扱いにできませんでした。
↑で、こっちが本題。規制情報無しで機密扱いにしています。
↑結果はこう。機密扱いの規制物質ができあがりました。
↑で、送信しようとしたら怒られた図。
……とりあえずここまで完全に手動です。
先に送信実験しておけばよかったなぁ。相手の方でどんな反応が出るのかついでに見てみりゃ良かった。まぁ、また今度実験しようそうしよう。
では、どうやって機密扱いの中の物質がGADSLに入ったかを確認するのか?
↑コレ。『分析』の中の『分析用絞込み検索』で、『機密化学物質』の項目の『最新のGADSL更新分のみ』にチェックを入れる。
『次へ』を押したら『コンポーネント』『材料』などを選択して『分析』。
コレでどのデータに『機密扱い中』の『GADSLに分類された物質』を検索できます。
まぁ、手動ではありますが、こうやって調べることはできるワケですね。
※※※
作成した材料情報の上では、構成する化学物質が登録されていますので、IMDSのシステム上は『規制が変わったことに対応する』ことが可能なワケです。
もし、ここでワイルドカードにしてしまっていると、システム側からも『何が入っているかわからない』ので対応できません。もちろんバックデータが無ければ、作成した人以外もその中身が何であるかはわからないわけです。
運営が『高機密扱い(ワイルドカード)ではなく機密扱いにしとくと良いよ』と言っているのはこのあたりが理由ですかね。
と、いうわけでした。
上手に『機密扱い』にしてやると便利そうな予感がしてきませんか?
JAMAシートでは使えないのがネックですけどね。
実際にどんな感じで機能するのか見てみましょう……別に今までやったこと無かったわけではないですよ?←ウソ。マジでやってなかった
○実際の見え方
とりあえず、例として『S45C』を作成します。中身はILIの公開データといっしょにしてみました。
IDとサプライヤー名はヒミツです。
コレの内部で、『Copper』『Nickel』はGADSLに記載されているため、機密扱いにすることができません。また、『Iron』は主材になるので機密扱いにしないでおきましょう。『最大10%』って縛りもありますし。
今回は上記3点以外の全てを『機密扱い:はい』にしてみました。まぁ、実験だし。
ちなみに、プロセスケミカルも機密扱いにできないみたいです。
それでは送信してみましょう。
受信されました。
受信側の視点ではこんな感じに見えています。
IDとサプライヤー名はヒミツです。
なんか物質が減ってますね?『Confidential Substances』にまとめられてしまっています。
では、『Confidential Substances』の情報を見てみましょう。
すげぇ。ここまで秘匿されます。
範囲値設定だった含有率も固定値になっていらっしゃる。恐らく代表値の合計として扱ってるんでしょうが。
と、こんな感じです。
機密扱いにした化学物質のNode IDは有料版でも見ることはできませんでした。
コレで相手には完全に秘匿情報です。オススメ。
○トラストユーザーの設定
トラストユーザーを設定すると、その特定のユーザーに対して情報が開示できます。
逆に言うと、トラストユーザーを設定しない限り、社外には機密扱いの内容は漏れません。
トラストユーザーの設定は、クライアントマネージャーの権限で行うことができます。
『システム管理』の中の『トラストユーザー』です。
まず、トラストユーザーに設定するユーザーを検索します。
最初に組織を指定すると良いでしょう。組織を指定すると、その組織で登録されているユーザーの一覧が表示されます。
ここで注意しなければならないのは、トラストユーザーの権限は『ユーザーに』設定されるということです。『組織に』ではありません。
トラストユーザーを設定する場合は、『誰を設定するか』『設定不要で良いか』『さらに納入先にも設定するか』等を送信先と相談して設定をすると良いでしょう。
○規制化学物質の更新時
GADSLが更新された後にその内容がIMDSに反映されると、IMDS内部の化学物質のステータスが更新されます。
今まで登録されていなかった物質は追加されますし、『要申告』から『禁止』になったり、『SVHC』に指定されたりするとそのステータスが追加/変更されます。
そういった更新が入った際に、『機密扱い:はい』とした物質がGADSLに編入された場合は警告が出るそうです。
※※※2010/02/17:追記※※※
では実験結果発表。
↑この画面はIMDSにログインした時に出てきますね。一応日付のトコだけ黒消しにしてみました。
↑これが実験用材料です。中身は以下の通り。……物質の更新時期見たら日付わかるじゃん……。
↑この物質は更新が予定されています。現状特に規制なしですが、プロセスケミカルのため機密扱いにできませんでした。
↑で、こっちが本題。規制情報無しで機密扱いにしています。
↑結果はこう。機密扱いの規制物質ができあがりました。
↑で、送信しようとしたら怒られた図。
……とりあえずここまで完全に手動です。
先に送信実験しておけばよかったなぁ。相手の方でどんな反応が出るのかついでに見てみりゃ良かった。まぁ、また今度実験しようそうしよう。
では、どうやって機密扱いの中の物質がGADSLに入ったかを確認するのか?
↑コレ。『分析』の中の『分析用絞込み検索』で、『機密化学物質』の項目の『最新のGADSL更新分のみ』にチェックを入れる。
『次へ』を押したら『コンポーネント』『材料』などを選択して『分析』。
コレでどのデータに『機密扱い中』の『GADSLに分類された物質』を検索できます。
まぁ、手動ではありますが、こうやって調べることはできるワケですね。
※※※
作成した材料情報の上では、構成する化学物質が登録されていますので、IMDSのシステム上は『規制が変わったことに対応する』ことが可能なワケです。
もし、ここでワイルドカードにしてしまっていると、システム側からも『何が入っているかわからない』ので対応できません。もちろんバックデータが無ければ、作成した人以外もその中身が何であるかはわからないわけです。
運営が『高機密扱い(ワイルドカード)ではなく機密扱いにしとくと良いよ』と言っているのはこのあたりが理由ですかね。
と、いうわけでした。
上手に『機密扱い』にしてやると便利そうな予感がしてきませんか?
JAMAシートでは使えないのがネックですけどね。
環境報告・IMDS・JAMAシートにお困りなら株式会社シンク・リードへご相談ください。
環境報告実務駆け込み寺で公開中の知識と経験で御社のサポートをします!
環境報告実務駆け込み寺で公開中の知識と経験で御社のサポートをします!
投票数:371
平均点:4.91
not to declare(IMDS / JAMAシート) |
IMDSについて |
樹脂とかゴムとか |