納入先と一言で言っても、各社様々あると思います。
例えば対OEMであったり対tear nであったり。
最終報告先にもよりますが、要求される『入力規定』があります。
複数の報告先を持つ場合、自社内で『報告情報の入力規定』を設定する必要がありますが、どうすれば良いでしょうか?
例えば○社が●社から製品を購入し、そのデータを要求しているとします。
現状対応している報告先としてA?Fの6社があるとしましょう。その中で、機密扱いと質量公差の入力規定を見比べると
A:機密扱い10%以下/質量公差10%以下
B:機密扱い 7%以下/質量公差10%以下
C:機密扱い10%以下/質量公差 5%以下
D:機密扱い10%以下/質量公差10%以下
E:機密扱い10%以下/質量公差 5%以下
F:機密扱い 5%以下/質量公差 5%以下
となっていたとします。値に深い意味はありません。
この場合、A=D/B/C=E/Fと実質4パターンになりますね。
そこで、報告先が
○社(自社):A/C/E/F
●社(他社):B/C/D(新たに○社が入りますが、今は考えない)
となっているとします。
さて、○社と●社ではどのような違いが出るでしょうか?
まず最初に考えなければならないのは、『どこの報告レベルに合わせるのか』という点です。
基本的な考え方としては『一番厳しいところに合わせる』です。
○社の場合、A/C=E/Fと3パターンが存在しています。
機密扱い:A 10%/C=E 10%/F 5%
質量公差:A 10%/C=E 5%/F 5%
この中で一番厳しいのはFになりますね。
機密扱い:5%
質量公差:5%
●社の場合は、B/D/Eと3パターンなのは同じですが、
機密扱い:B 7%/C 10%/D 10%
質量公差:B 10%/C 5%/D 10%
機密扱いで見るとB、質量公差で見るとCになります。
この場合は、双方の一番厳しい値を採るのが良いでしょう。
つまり
機密扱い:7%
質量公差:5%
ここで、この項目だけを見ても○社と●社では差が出てしまっています。
○社が『●社さんの情報では通らないので修正して欲しい』と言ったら、●社は『ウチはこの報告形態で今まで拒否されたことはない』と言うでしょう。
が、ここで●社は『新たに○社という報告先が増えた』ということを考えていません。
では考えてみましょう。
●社は現状と○社で、
機密扱い:現状 7%/○社 5%
質量公差:現状 5%/○社 5%
となります。結果として、
機密扱い:5%
質量公差:5%
に変更しないといけないことになりますね。マジでうぜぇ。
上記では『値の幅』について例にとってみましたが、『入力項目』で差が出る場合もあります。
例えば『標準材料コードに記載:必須(金属材料)』と『標準材料コードの記載:任意(金属材料)』だった場合、必須にしておけば良いですよね?
『公的規格』とかも任意だったり必須だったりします。
可能な限り『同じものを示すデータ』を複数作成しないで済むようにしましょう。使用する際に使い分けの判断に困ったりしますので。
どうしても特定の納入先で特殊な対応が必要な場合に限り、同じ材料や部品のデータを作成するようにしましょう。
国内メーカーの場合は、ほとんど統合されてきました(それでも完全に一致しませんが、最大公約数的な入力方法はとれる状況です)が、国外のメーカーともなると対応が難しくなります。
国内では『公的規格』が必須のところも多いですが、公的規格に適合しない材料も多々あります。そこで、JAMA規格なるモノが用意されているのですが、基本的にコレは『国内専用』です。JAMAってのはまぁ、日本自動車工業会なワケで……。
国外のメーカーでは『公的規格が適用できない場合』のルールが特殊なケースもあります。流石にここまでは最大公約数はとれそうにないですよね?
材料/部品情報の多重化は管理が難しくなるモトですので、上手に整理していきましょう。
一番厳しいところにあわせれば、それ以外のところは問題無く通るハズですし。
例えば対OEMであったり対tear nであったり。
最終報告先にもよりますが、要求される『入力規定』があります。
複数の報告先を持つ場合、自社内で『報告情報の入力規定』を設定する必要がありますが、どうすれば良いでしょうか?
例えば○社が●社から製品を購入し、そのデータを要求しているとします。
現状対応している報告先としてA?Fの6社があるとしましょう。その中で、機密扱いと質量公差の入力規定を見比べると
A:機密扱い10%以下/質量公差10%以下
B:機密扱い 7%以下/質量公差10%以下
C:機密扱い10%以下/質量公差 5%以下
D:機密扱い10%以下/質量公差10%以下
E:機密扱い10%以下/質量公差 5%以下
F:機密扱い 5%以下/質量公差 5%以下
となっていたとします。値に深い意味はありません。
この場合、A=D/B/C=E/Fと実質4パターンになりますね。
そこで、報告先が
○社(自社):A/C/E/F
●社(他社):B/C/D(新たに○社が入りますが、今は考えない)
となっているとします。
さて、○社と●社ではどのような違いが出るでしょうか?
まず最初に考えなければならないのは、『どこの報告レベルに合わせるのか』という点です。
基本的な考え方としては『一番厳しいところに合わせる』です。
○社の場合、A/C=E/Fと3パターンが存在しています。
機密扱い:A 10%/C=E 10%/F 5%
質量公差:A 10%/C=E 5%/F 5%
この中で一番厳しいのはFになりますね。
機密扱い:5%
質量公差:5%
●社の場合は、B/D/Eと3パターンなのは同じですが、
機密扱い:B 7%/C 10%/D 10%
質量公差:B 10%/C 5%/D 10%
機密扱いで見るとB、質量公差で見るとCになります。
この場合は、双方の一番厳しい値を採るのが良いでしょう。
つまり
機密扱い:7%
質量公差:5%
ここで、この項目だけを見ても○社と●社では差が出てしまっています。
○社が『●社さんの情報では通らないので修正して欲しい』と言ったら、●社は『ウチはこの報告形態で今まで拒否されたことはない』と言うでしょう。
が、ここで●社は『新たに○社という報告先が増えた』ということを考えていません。
では考えてみましょう。
●社は現状と○社で、
機密扱い:現状 7%/○社 5%
質量公差:現状 5%/○社 5%
となります。結果として、
機密扱い:5%
質量公差:5%
に変更しないといけないことになりますね。マジでうぜぇ。
上記では『値の幅』について例にとってみましたが、『入力項目』で差が出る場合もあります。
例えば『標準材料コードに記載:必須(金属材料)』と『標準材料コードの記載:任意(金属材料)』だった場合、必須にしておけば良いですよね?
『公的規格』とかも任意だったり必須だったりします。
可能な限り『同じものを示すデータ』を複数作成しないで済むようにしましょう。使用する際に使い分けの判断に困ったりしますので。
どうしても特定の納入先で特殊な対応が必要な場合に限り、同じ材料や部品のデータを作成するようにしましょう。
国内メーカーの場合は、ほとんど統合されてきました(それでも完全に一致しませんが、最大公約数的な入力方法はとれる状況です)が、国外のメーカーともなると対応が難しくなります。
国内では『公的規格』が必須のところも多いですが、公的規格に適合しない材料も多々あります。そこで、JAMA規格なるモノが用意されているのですが、基本的にコレは『国内専用』です。JAMAってのはまぁ、日本自動車工業会なワケで……。
国外のメーカーでは『公的規格が適用できない場合』のルールが特殊なケースもあります。流石にここまでは最大公約数はとれそうにないですよね?
材料/部品情報の多重化は管理が難しくなるモトですので、上手に整理していきましょう。
一番厳しいところにあわせれば、それ以外のところは問題無く通るハズですし。
環境報告・IMDS・JAMAシートにお困りなら株式会社シンク・リードへご相談ください。
環境報告実務駆け込み寺で公開中の知識と経験で御社のサポートをします!
環境報告実務駆け込み寺で公開中の知識と経験で御社のサポートをします!
投票数:182
平均点:5.11
『やれ!』って言っても出てこない |
環境報告って何? |
ミルシートとMSDS、ICP データ |