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トップ  >  環境報告って何?  >  規制物質の報告閾値
法的に規制されている化学物質について報告するのが含有成分報告なワケですが、実際ドコまで報告すれば良いのでしょう?

例えば金属材料。
基本的に市場回収リサイクル材を使用しているものと思われます(鉄鋼製造業にお勤めの方がいらっしゃいましたら掲示板(仮)に情報フォローいただけると助かります)
そうすると、公的規格に定められた通りの含有成分に『不純物』が混じってくると思います。
実際問題として、恐らくミルシートは化学物質の検出を行っているとは思いますが、そもそも化学物質を指定して検査しているハズなので、『ソレ以外が全て鉄であるとは限らない』ワケです(本当か?)
なので、実際に鉛とかカドミウムとか水銀といった世間一般的に使用禁止とされている物質も絞って検査すれば『0ではない』可能性があります。

さて、ここで検出されたモノは報告を要するレベルなのか?

とりあえず自動車業界限定になってしまいますが、GADSLを基準に見てみましょう。
原版のリスト上のH列に

『Threshold(0,1% unless otherwise stated)』

とあります。

閾値
特記の無い場合0.1%


……まんまですね。
つまりこの項目に規定されている数値以下であれば、報告を要しないわけです。個人的には『意図的に投入している場合』は、閾値以下でも把握しておくべきだと思いますが。報告の必要性は薄そうですよね。
そんなワケでそこまで細かく検出しなくても良さそうです。


[余談]
化学物質報告の際に含有物質調査をマジでやっているトコは無いと思います。
実際にやって調査費用が発生しても、依頼元は絶対に払ってくれません。
そもそもこの含有物質報告という業務をやってもお金は発生しませんので。コレは一番最初に依頼を出すところ(主に製品メーカー)からお金が出ていないことを示します。
でも、やらないとお金がもらえなく(物を買ってもらえなく)なります。ソレは困りますよね?だから報告しなくちゃいけない。
そこで『調査費用を発生させずに成分情報を取得するには?』という話になりますが、オチは『材料メーカーまで遡れ』というわけです。
もちろん材料メーカーは化学物質情報は持っているでしょう。ここで『実測値?理論値?』という議論は必要ありません。なんせ材料メーカーが出してくれている情報なのですから信用すれば良いのです。材料メーカー、マジ涙目。
規制物質が増えたら材料メーカーは独自に調査を行って含有状況を確認していると思います。だって商売できなくなるし、『もし今入っていても、なしにした材料が作れれば新しい商材になる』という考えもあるでしょうし。
ところによっては『理論上結合する物質』とかで報告しているメーカーもあるのかもしれませんが、そこは『社内のルール』なので、文句を言うところではないでしょう。
材料メーカーって大変ですねぇ←ヒトゴトのように
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