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- Re: 表面処理とか
- 投稿者: ゲスト 投稿日時: 2016-6-23 13:51
- お世話になります。
前に別のタイトルのやりとりでも出ましたが、メッキやクロメート被膜などでやっかいなのは薬剤の成分が そのまま被膜状態の成分になるかどうか、ということですね。 私も詳しくはありませんが・・・一番最初にTR_wadaさんが提示されたクロメート処理の資料にも クロメート処理液からクロメート被膜が形成される過程が載ってますが・・・。 なので、薬剤メーカーから出てきた成分が、薬剤の成分なのか被膜の成分なのかで、そのまま使えるか 手を加える必要があるのかが分かれますね。
製品含有化学物質情報の伝達の原則は、製品の流れと同じように、組成情報を持つ上流側からサプライ チェーンに従って下流側へと伝えていきますし、購入した原材料から自社製品を製造する下流側の企業に とっては、化学物質の含有情報はふつうは上流の購入先企業から入手するしか術がないですし。 (分析などにより確認する以外には。)
なので、公開データを使用するとしても、よほどのことがない限りは、材料メーカーからその公開データの 成分でOKだという返事をもらうのが望ましいわけで。 それが難しい場合でも、最悪GADSLの含有有無だけは材料メーカーから入手すべきだし、GADSLの 含有有無は材料メーカーの多くは回答してくれるでしょう。(GADSLのいいところは、策定には化学業界も 参加しているところ。一方で、IMDSのステアリングコミュティーは自動車製造メーカーしか参加してないから そこで決まった90%開示ルールという部分は、上流側企業はなかなか答えてくれないこともあったりする。)
で、GADSLの含有の有無さえはっきりしていれば、あとの主成分90%の部分は、一応ルール上の話しで、 実は自動車メーカー側もこの成分情報を何かの管理に使用することはほとんどないはず。(自動車メーカーの 環境負荷物質管理基準に載っている(つまり管理すると明言している)のは、GADSLに収載された物質だけ なので。一部メーカーは勝手に上乗せしてますが・・・。) なので、この使われることのない情報の部分に時間かけて苦労しても、それに業界として管理必須と されるのはGADSLだけだし、という部分で、どこかのメーカーの公開したデータの情報を拝借するのも 最終手段としてはないこともないのかも。(ただしGADSL含有有無の確認は絶対必要。) IMDSステアリングコミッティの公開データは、それが自社使用材料に対して使用可能と判断できれば 堂々と使っていいでしょう。
以上、参考までに。
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