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- Re: chemSHERPA公開情報
- 投稿者: TR_wada 投稿日時: 2016-8-21 6:08
- >つまり川上のメーカが物質リストの変化に合わせて提供している含有情報を更新し、川中や川下のメーカが部品構成や商流を変化させなければ更新なく再集計ができるという理解です。
理想的にはそうなんですが、IMDSのシステム的に『材料が更新された際に、部品に組み込まれた材料の情報は自動的に更新されない』って問題がありまして。 同様に子部品が更新されても親部品に組み込まれてる子部品情報は更新されないです。 『材料を更新して、その材料を使ってる部品のデータを更新する(さらにその子部品を使ってる親部品のデータを更新する)』のは基本的に手作業なんです。おまけに『この材料が使われている部品』をデータ特定するのが困難だったり(これは運用の問題もありますが)
また、実際の運用を考えると、商流的に材料メーカーまで完全に紐付いてる情報もかなり少ないというのが現状です。……理想的には『材料登録は材料メーカー以外NG』なんですが、実運用的にJAMAシートでの収集や成分表での収集(AIS等含む)があって、その際にパーツメーカーが材料を登録するケースがあるためです。 このため、『材料メーカーの最新情報』を入手している企業とそうでない企業が発生します。 この時点で(1)の前提が崩れます。前述した『自動更新されない』も含めて(2)もかなり怪しい感じになります。データさえできてしまえば(3)は問題無いですが。
ただ、報告を要求する側も『現在の生産状況の材料』を常に最新で要求しているワケでもないのが厄介ですね。 子部品の材料を変更して、要求仕様は満足。そのデータを更新したとします。納入品の仕様としては変更されていないのにデータ更新すると、受け取り拒否されたりとか。子部品の材料までは納入仕様情報に盛り込まれていないので、設計上は変更が無い→情報更新の必要が無い(サフィックスが変わらないので変更できない)みたいなのは過去に自動車メーカーでありました。現在最新の状態ではどうなんだろう?
IMDSは『90%以上の物質構成情報記載を必要とする』とされていますが、実際には『エラー(致命的にダメ)』ではなく『警告(ソコは確認してね)』なので、無視されているケースもあります。そういう意味では『主構成物質+GADSL規制対象物質(+ワイルドカード物質)』が記載されていれば最低限クリアって運用してるトコもあるのであるので、緩いと言えば緩いんですけどね。……問題はその運用のせいで材料が乱立しすぎてる(各社好き勝手に登録)状態になってるトコだと思いますが。 IMDS側としては、完全なサプライチェーン構築が理想なんだと思いますが、実際には『同じ仕様の子部品を複数企業から買う』等の運用もあるため、完全な一本化は難しいです(供給のリスク分散とかいろいろ理由はあるみたい)ネジ一つとっても、実際にJIS規格部品ですが、規定上『JIS○○の材料を使用』とされていて、強度が満足していれば材料選択の幅は広かったりとかしますし。
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