メインメニュー
検索
読み物
ログイン
|
返信する: JAMP
参照
- Re: ChemSHERPA-AIにおける塗料の扱い
- 投稿者: ゲスト 投稿日時: 2020-6-19 9:50
- ウチは塗装や組み立てが専門でもなく(たまに取引先に代わってやるぐらいです。)、
塗料メーカーでもないのですが「化学品から成形品への変換工程」に携わる者の個人的な意見として申し上げると…
塗料メーカーに 「御社が推奨する標準的な混合率でA液とB液を混ぜ、 液同士が反応し、溶剤が揮発して塗膜になった時に 残存する成分として何が含まれているのかを教えてください。」 と尋ね、 それが例えば1平方メートル(または1立方メートル)辺りに何mgなのかを聞き、 それに塗装する表面積をかけて計算してchemSHERPAやIMDSを作ります。
なので、
>「ポリオール+イソシアネートの合計質量」≒「塗膜を構成する反応後のバインダー質量」ですし、 >溶剤や揮発性有害物質(ホルムアルデヒド等)も必ず残存しますし・・・。
という辺りの知見を塗料メーカーから得なければ作れません。 これが難しいんですけどね(苦笑)
おそらく今までchemSHERPAやIMDSを要求してきたところは御社から入手したchemSHERPA-CIやIMDSをそのまま次の企業へ流したり、 反応して成分が増減するとか気にせずに塗料メーカーからもらったデータをそのまま足し算しただけのデータを 次の企業へ渡したりしていたのかもしれません。 ※この2つのケースは経験あり(笑)
だいたいIMDSやchemSHERPAを要求してくる部門は調達とかが多いのですが、 そうなると製造に関する知識は全然ありませんので データの内容など確認もせずに「データがもらえれば業務完了!」というわけで、 上の2つのケースで案外いけてしまうらしい。
送られてきた成形品のデータに相当量の溶剤が記載されていて怪しかったので、 『自分たちで材料のデータと製造工程の知見を合わせて、自社製品のデータを作るんですよ』と指摘すると、 「そんなことこれまで言われたことないですけどっ!」と不審がられるというね。。。
今回chemSHERPA-AIを作ってくれと泣きついてきた会社は「ウチでchemSHERPA-AIを作らなきゃいけないらしいけど、できない」という自覚があるだけマシかもしれません。
ちなみにウチで塗膜部分を代作するときは ・塗料メーカーが推奨する混合比で使用した場合、塗膜に残存する成分は何があるか。開示できる範囲で教えて。(IMDSの時は90%開示なので説得が大変。) ・溶剤や揮発性の成分はどれくらい残るのか。(不明な時は100%揮発して残存しないとして扱います。どうせ最下流に製品が届く頃には検出できないぐらいに揮発してるはず←) ・塗装前後でどれくらい重量が変わるかを測定し、塗膜だけの重量を計算する。または塗装する面積と塗膜の厚み、塗膜の密度からおおよその重量を計算する。 という辺りを塗装メーカーや塗料メーカーから何とか聞き出して作るという感じでしょうか。
|