丸投げとは・・・

丸投げと批判的な意見を聞きますが・・・
調査とは、その連鎖が材料メーカまで届き、自分が価値を付けて利益を得ている行為について回答された情報を集計するだけと理解しています。
そもそも調査をしなければ情報は得られませんので、丸投げを批判する人は調査をするなと言っているのではないと思いますが、では何を丸投げと呼んでいるのでしょうか？
丸投げの定義を聞いてみたいと思います。

あるメーカーからの環境調査依頼の品種リストに弊社の製品が入っていなかった事があります。

こういうのを　丸投げ　といいますか？

下流からの『丸投げ』と社内での『丸投げ』で分かれているような気がしますね

社内→営業等からの『やっといて』納期調整無いとか、対象リスト製品の流動状態も確認しないとか

下流→調査対象範囲が曖昧(品番で特定されていないとか)
過去の経験だと、他社製品混じりの膨大なリストを出されて『対象製品の調査をしてください』ってのはありましたね

あとは試作段階で量産品番での報告を要求されて、双方の品番の紐付けができてないってネタもあったな……これは営業が情報持ってたから社内かな？

そりゃひどい・・・
丸投げと呼ぶにふさわしいですね。

＞社内→営業等からの『やっといて』納期調整無いとか、対象リスト製品の流動状態も確認しないとか

ありがちですが、苦情の持っていき場があるだけまだましですね。
改善の余地もありますし・・・

＞他社製品混じりの膨大なリストを出されて『対象製品の調査をしてください』ってのはありましたね

商社経由だとありがちですね。
調査フォーマットでリクエストもらうとツールを使って仕分けになるので大変です。
EXCELのVLOOKUP関数で（サプライヤ）情報を結合可能なXLS（X)やCSVなどでリクエストしてほしいといったところでしょうか？
そのあたりのスキルのない方が担っていらっしゃる場合も多いようですが・・・

「弊社グリーン調達ガイドに規制されている物質」に対する非含有の保証
→ガイドが添付されてない＆ＨＰを見に行ってもダウンロードできない
てかそもそもグリーン調達を発行してるのは、うちの川下の川下
（なぜ納入先の納入先に対してうちが保証する必要が・・・）

対象物質を見ると「何らかの規制に対象となる物質」と記載されている
各規制に対する内容は随時確認し、新たに追加された物質が含有する
場合、速やかに報告すること
と但し書きあり

対象製品が「弊社過去納入品全部（試作を含む）」
対象製品に聞きなれない製品があったので問い合わせると
弊社から他社にコストダウンで切り替えた製品が類似構造のため
類似品として調査報告保証せよとのこと

私のぶん投げられたもんだと、この辺でしょうかね・・・
ＴＶＣＭ打つレベルの大企業様からの依頼です


社内だと、営業から
「数か月前に言われた依頼で、展開するの忘れてた。締め切りが先週
までだったから、いますぐ保証回答して。必要なら俺が客先に頭さげて
今週末まで締切延ばしてもらってきてやるから」
って連絡あったこともありましたねえ

あと川下から「多分御社の製品に対象の含有物質は入ってないから
保証書に社印だけ押して返信して、明日までに」って連絡来て
内容をみたら、ニッケルとか鉛とか普通に含有してるもんがいっぱい・・・

自分が経験したのは･･･

客先から品番リストがメールで送られてきて”ＪＡＭＡシートを送ってください”と要請があった。
「ＪＡＭＡシートを作成するにはツールを開く為のパスワードが必要なのですが、教えていただけますか？」
と問い合わせたところ
『そんなものは知りません。よそはこうやってメールで送れば送ってくれますよっ。』
「とにかくパスワードがなければ作成できないので、どうにか調べていただけますか？」
･･･それから何も連絡来ませんでした。
もちろんこちらからも何も提出してませんが大丈夫だったのかなぁ。

以前はＪＡＭＡシートでの提出依頼が他にもあったので
別の会社から聞いていたパスワードで何とかしていたのですが
最近ではこの会社ぐらいだったのでどうしようもなかったです。

他には

これまでＪＡＭＡシートでの提出依頼しかしてこなかった会社が
急に『ＩＭＤＳに登録してください。』と要請してきた。
「弊社ではＩＭＤＳについてやり方とか何もわからないので
これまでどおりＪＡＭＡシートでの回答では駄目でしょうか。」
『いいえ。ＩＭＤＳでお願いします。』
「では、ＩＭＤＳでの登録のやり方は教えていただけませんか。」
『自分で調べてください。』

で、自分で調べることになってここのサイト＆掲示板にたどり着きました（苦笑）

一番多いのは川下の企業からの依頼メールをそのまま転送＆引用で
「ご対応ください。」の一言だけのやつかなぁ。

スゴすぎ・・・

自分で調べてくださいの詳細がわかりませんが…
中途半端に教えてもらうよりも、IMDSの資料のありかさえわかば、自分で調べたほうがマシなように思います。
JAMPが開催しているAIS作成の講習会でも中身は読み合わせですから…

『自分で調べてください』は一切合財です（苦笑）

依頼があった時点で”ＩＭＤＳって何？”という状態でしたから
とりあえず検索してみて「どうやら完成車メーカーが参加する世界的なデータベースらしい」という所まで調べた状態で
「ＪＡＭＡシートでは駄目ですか？」という問い合わせをして
『自分で調べてください』という返答でした･･･。

そこからまず企業として登録していいのか上司にお伺いを立て
何から手をつけていいやらわからないので
とにかくネット上から情報をかき集めてきて、
登録の為にはどういう化学物質情報が要るのか、
それをどうやって上流から手に入れるのか、
実際の登録ルールはどうなっているのか。

当然ながら上流側も「ＩＭＤＳって何？」という状態の所が多かったので
どういう化学物質情報がいるのか説明したし
「成分表が欲しい」といえば『成分名・構成比は社外秘だから』と断られるのを説得したり。

さらにはどうやらＩＭＤＳはシステム上で依頼元へデータを送信するらしいが
そもそも依頼してきた客先からは企業ＩＤを教えてもらってないから
再度問い合わせ･･･。

ありとあらゆる事が手探りでしたよ。

確かに中途半端に教えてもらうぐらいなら自力で資料かき集めたほうが
混乱度合いは低いかもしれませんが
「情報が欲しい」と依頼してくるなら
ある程度上流が情報を手に入れる為の基礎的な知識・手法くらい教えてくれてもいいと思います。

確かにＪＡＭＰのＡＩＳ・ＭＳＤＳｐｌｕｓの実務者講習は資料との読み合せでしたが
それでさえ全くわからない者にとってはマシです。

「やり方がわからないから助けてくれ」とお願いしているのに
『自力で何とかしろ』と言われたら
言われた方は”丸投げされた”って感じてもしょうがないと思います。。。

>「やり方がわからないから助けてくれ」とお願いしているのに
>『自力で何とかしろ』と言われたら
>言われた方は”丸投げされた”って感じてもしょうがないと思います。。。

入口くらいは教えてほしいですね。

＞弊社から他社にコストダウンで切り替えた製品が類似構造のため
＞類似品として調査報告保証せよとのこと

＞川下から「多分御社の製品に対象の含有物質は入ってないから
＞保証書に社印だけ押して返信して、明日までに」って連絡来て
＞内容をみたら、ニッケルとか鉛とか普通に含有してるもんがいっぱい・・・

調査報告保障について、含有事故が発生した場合の賠償額に相当する見積もり
を出せばいのでは・・・（利益を得ていませんし、そもそも含有してるんです
から）

>調査報告保障について、含有事故が発生した場合の賠償額に相当する
>見積もりを出せばいのでは・・・
>（利益を得ていませんし、そもそも含有してるんですから）

多分そんなこと社内で言ったら
営業「保証書なんてタダでしょ？有料なんかにしたらお客はうちの製品
買ってくれないよ。馬鹿なの？君は」
って連絡がくると思いますよ（てか、来た）

話の流れは、損害賠償の発生が確定の含有が判明している製品や類似構造だからといっても素性不明材料の他社製品の非含有保証です。
参考データの提供はあったとしても非含有保証については賠償金額相当の対価を貰えない限りありえないです。

＞対価を貰えない限りありえないです。

ですよね?、ありえないですよね・・・
ありえないんですよ！（涙

んで、営業や客に「この内容だと受けられないから、断るか但し書き
いれるかどうにかしないと無理」って言うと

営業「難しい内容はよくわからないけど、大手さんの依頼だよ？断るとか
ないから。何かあったら？それを何とかするのが仕事でしょ？」
とか
客「但し書き等の追記は認めない、用意されたフォーマットに従い保証しろ」
って回答しか来ない
いや、むしろ反論がくるだけまし、多くの場合まったくリアクションなく
締め切りすぎたら「いつになったら回答がでるんだ！」ってクレームが
来るだけですね
ええ、これが丸投げです！

交換部品、海外出張、交換作業などで1個あたり1万円、1万個が対象と想定すれば1億円です。中小企業ならあっという間に倒産ですね。
一営業担当者などと話しても無駄です。想定される賠償金額を添えてその金額を決裁できる方に判断を丸投げすべきです。
万が一、決裁が通ってしまったとすればその会社はやめたほうがいいかもしれません。