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Re: 「この化合物、含有してますか?」な調査の繰り返し

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なし Re: 「この化合物、含有してますか?」な調査の繰り返し

msg# 1.1
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2010-2-10 9:33
TR_wada  長老   投稿数: 1141 オンライン
苦労されてますねぇ……

○調査依頼の繰り返し
とりあえず、『含有物質の調査依頼』に関しては『今後必ず繰り返されます』。
下流企業(顧客)から新規に調査依頼が来る場合というのがほとんどですが、今後もREACHのSVHCが発表されたり、緊急で調査対象が発生したりといった状況が考えられます。
まぁ、規制対象/非対象に関わらず100%の含有成分を完全開示してくれていればもう調査しなくて良いのですが……見果てぬ夢か。

私の会社でも、同じように『調べてー!教えてー!』と動いていますが、少しでも工数が低減できるように

▼コラム:自社製品の物質含有状況把握
http://houkoku.think-reed.jp/modules/pico/index.php?content_id=26

といった感じで、現在サプライヤー様に材料リストの作成をお願いしているところです。現状まだまだstep1が完了していないような状況ですが、過去の調査結果(PFOSやらDMFやら……)やこないだ発表されたSVHC追加14物質群やらもstep2でやっていかなくては……マジすまん。サプライヤー様方。いろんな部門合わせて400社ぐらいと取引があるので、依頼出すのも受けるのもフォローするのも大惨事です。
部品100点程度のASSY部品を製造する会社なんですが、サプライヤー様に『部品』で調査をかけると、同じ材質の似たような部品がアホみたいにあってリスト作るだけでも凄まじく手間がかかるんです。なので、『材料』に絞りたいんですね。
結局見たいのは『材料にある化学物質が含まれているか否か』という情報ですので、部品については『材料に入ってないから見ないでも良い』というロジックが成り立つハズなんです。逆に部品単位で見ていると、『漏れ』がある可能性があり、危険です。最初に『社内で動いている材料』を押さえれば、部品的に情報が漏れていても材料の含有物質はわかるでしょ?という考え方です。
ゴム材料を使用するサプライヤー様はなんとゆーかものすごい量の材料になってたりもしますが……。

とりあえず、『またかよ!?』って言われないためにも、同じ調査を繰り返さないような情報管理は必須ですね。
以前は、
・A社からの依頼で対応部品のリストを作って依頼
・B社からの依頼で対応部品のリストを作って依頼
→サプライヤーから『また同じ物質の調査なんですが』と言われる
→対応部品が違うので調査のお願いをする
といった感じだったんです。
おまけにメーカー担当ごとに動いていたので、どこがどの部品調査を依頼したかの情報もまとまっていなくって……阿鼻叫喚。
調査依頼の一元管理は重要です。マジで痛感しました。


○規制物質
もーGoogleやYAHOO!大活躍ですよ。調べても調べても情報が出てくるわ出てくるわ。おまけに英文だったり独文だったり……日本語のまとめみたいなのって意外と無くて……一応官公庁関係で出てたりもするので弊社web siteの情報発信源リンクも見てみてください。良さそうなトコは随時追加予定です。
知らないコトだらけなんで、検索しまくりです。まだ、ネットで調べれるだけ良いと思いますよ。コレがインターネット普及前の時代だったらと思うと……笑えない……orz

さて、有機スズ化合物ですが、主に
○○organotin ○○
と表記されるモノですね。
GADSLで言うと、No.49とNo.134のグループ。リストを展開すると眩暈がしそうな量です。タスケテ。
実際には、ここに記述されていない物質もあるんじゃないかなぁ……とか思うともうほんとこの仕事ヤダ。
ほとんど規制はEUの法規になっているので、そのうちREACHに取り込まれてくるのかな?

▼EICネット(用語集):有機スズ化合物
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2602

▼スズ化合物環境技術協議会
http://teta.jp/t-organictin.htm
→『II.有機スズ化合物の用途』を見ると、重点的に押さえるべき材料が見えてくるかもしれません(金属系は『とりあえず調査』って感じですかね?)

……と、いった感じで、依頼の際に『このへんにありそう』て情報も添付できると、調査する側も少しは楽になるのではないでしょうか?
発信元が情報提供してくれるのが望ましいですが、そー出てくるもんでもないですよね。


○『過去○年間の全納入品』について調査
正直無理ですよね。ウチも言われました。
材料が変わったり、既に生産していなかったり、型すらなかったりいろいろ。依頼元に泣きついて辿れる範囲で……というお許しを得たり、遡る年数を短くしてもらったり。
幸い弊社では『致命的にヤバい物質』を含有する部品が非常に少ないのが救いです。
ただ、化学物質規制も『この物質は使っちゃダメ!でもこのルールを施行するのは○○年からだから、その○年前までの製品の情報を把握しなさい』といった感じで、規制対象の縛りを設けています。
なので、
・調査対象物質の規制を確認
・その適用範囲を確認
・法規的に必要な範囲での調査
というロジックが必要になります。
最近はほとんどなくなりましたが、先行情報(今回追加されたSVHCの候補は最初15物質でしたよね?あんな感じ)で動く企業もあったので、こっちから無駄な作業を避けるために陳情する必要もあるかもしれません。
ただし、それには相手を納得させるだけの背景情報が必要になります。しかも『公的に裏付のある情報が』です。
結局は情報収集って話しになっちゃうんですけどね……。

ここでつぶやいていただければ、少なくとも『中の人(私とか)』が反応します。それで少しでも何かが進めばめっけものです。足踏みが一番無駄ですから。
しかし、この手の話題だったらいくらでも愚痴が吐けますねぇ。
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